2013年3月13日水曜日

ラグ・カーペットの大きさの決め方

カーペットの大きさについて。

ラグ、カーペットのサイズをあらわすとき 畳 (あるいは帖)という単位がよくつかわれます。漢字を見ての通り畳何枚分かということですね。カーペットメーカーのカタログを見ると3畳、4.5畳、6畳、 8畳などがラインアップされています。 畳の部屋ならばそのままのサイズでぴったり合う事もありますが、畳のサイズも実はいろいろありますので、実際には合わないことの方が多い。
 
「部屋が6畳だから、6畳サイズのカーペット」という考え方は通じないと思ってもらったほうがいいでしょう。
 
じゃあ、カーペットの大きさってどうやって決めるのか??
 
こんな状況を想像してみてください↓
 
学生さんの一人暮らしかお父さんの単身赴任用のお部屋でしょうか。大きさは6畳サイズ(261x352cm)と想定し、その中にベッドやらテレビやら置いてみました。
この部屋にカーペットを敷く場合、一番のオススメはカーペットを全面に敷くこと。これが一番キレイしすっきりします。
しかし、実際にはベッドが備え付けてあって動かせないなんて多い。 備え付けでなくても一旦置いてしまったベッドを動かすのはかなり面倒……ですよね。
 
そんな場合はベッドを避けた形にしてしまいましょう。
こんな感じです↓
あるいは必要な部分だけ敷くんだ。ということであれば、こういうの↓もありです。 




パソコンデスクの下には110x130cm程度のデスクカーペット、そしてソファー、テーブルの下には必要なサイズのラグ。 この場合は110x170cmくらいです。
 
つまり、全面に敷く以外の方法をとる場合は こんな形のラグ、カーペットが必要だということなのですが、


 ところが、こんな形やサイズはどこにも売ってはいません。 じゃあ、どうするか? 
 
「オーダーメードで作るのです。」

この場合、デザインもシンプルな無地系のものがいいでしょう。ペルシャ絨毯風のデザインや、デザイナーが考えたようなお洒落なデザインのものはそもそもサイズ加工ができませんし、上に物を置くケースではデザインを隠してしまいますのでその意味でも無地系のものがオススメなのです。

 
ラグ、カーペットは、○○x○○cmの物が売っているから、ということではなく、実際に生活される方が、どの部分にどの程度の大きさで敷きたいかに合わせて決めるべきなのです。 

カーペット伝道師の私のところにもそういうご相談は非常に多く、一般に売られている200x250cmじゃ微妙に小さいから203x253cmにして欲しいだとか、足元だけにポンと敷きたいから80x130cmのものが欲しいだとか……、
 
でも、町の売り場にいっても、80x130cmなんてサイズは置いてないですし、オーダーメードといっても小さいサイズだと店員さんに面倒臭がられたりすることもあります。
 
カーペット伝道師として私は大いに叫びたい。お部屋の足元を見回してください。ぽかっと空いてるスペースがありませんか?足をポンと置くだけのスペースでもいいんですよ。そこに良質のカーペット敷くだけで、少し贅沢な気分になれます。 安物敷いちゃだめですよ。 サイズが小さいから価格もそれほど高くはなりません。できるだけ質のいいものを選んでください。

 
さて、次にもう少し一般的な、リビングダイニングのケースをみてみましょう。
これが最近もっとも多いパターンです。

まずダイニングテーブルの下にはダイニングカーペットを。4人掛けのテーブルであれば200x250cmが標準です。この図のように、横長に置いたラグの上にテーブルを縦長に置くのがポイントです。こうすることによって椅子を後ろに引いたとき椅子の足がフローリングにはみ出てフローリングを傷つけるということが少なくなります。
 
部屋全体のバランスで200x250cmが敷けないようでしたら、 190x250cmとか、185x255cmとか自由に設定してください。無地系カーペットであれば対応可能です。
 
そしてリビング部分、ここはお好みで、最近は200x250cmくらいのサイズのものが人気ですが。
ソファの前だけでいいいということなら140x200cm ↓

あるいは大きく取れるようなら240x330cmならもっと迫力があります。↓ 
リビングスペースのラグは以前はペルシャ絨毯系のデザインのものが使われる事が多かったのですが、最近ではここにも無地系のものを使われる方が増えています。シンプルで他のインテリアと喧嘩しにくいからでしょう。そこはお好みで。 リビングダイニングなら、リビング部分を柄、ダイニングは無地でとするか、あるいはその逆。といった選び方をするとよいでしょう。
 
以上、
 
カーペット伝道師として私がお伝えしたい事、それはラグ・カーペットの大きさは、ご自分の都合に合わせて考えてもらえればいいという事です。そうなると既製品では対応できなくなる可能性が高いですが、サイズオーダーメードだからといって特別に高くなるわけではありませんので、自分が必要としているサイズで作るのが一番いいですよ。ということです。

 

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