2013年2月24日日曜日

なぜカーペットを敷くのか?


なぜ、ラグやカーペットを敷くのか。本日はあらためてカーペットの魅力についてご説明したいと思います。

カーペットの魅力とは…

 
★装飾性: 床にご注目を。
 
これは見たまま。どんな部屋にも床があります。当たり前のことですが、その床、普段はあまり意識されることはないようです。でも考えてもみてください。天井は普段みることもないでしょう。壁は、窓も含めて、普段の生活で自然に目に入るところですが、それでも、一日中壁を見ていたり、壁に触れていたりするわけではありません。
 
ところが、床は、立っているときは足裏で、寝転がっているときは身体全体で接しているところ。座っていても足が接していますね。つまり床は人間にとって切っても切れないところ。
 
木目調のフローリングも悪くはないですが、もう少しカラフルなもの、あるいはデザイン性に富んだもので装飾しても罰は当たりません。ペルシャ絨毯風のデザインで重厚にするもよし、毛足の長いシャギーで豪華な雰囲気を出すもよし。
 
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★クッション性 : 踏み心地が大切

カーペット伝道師として私が考えるカーペットの一番の魅力はこの、クッション性です。歩行時に足首、膝、腰には体重の数倍のショックがかかると言われています。床が硬いとその衝撃はモロに伝わってしまいます。
 
靴をはいていれば靴底で吸収される衝撃もある程度あるでしょうが、我々日本人の素足での生活スタイルでは、家庭内の硬い床から受ける身体的ストレスはかなり大きなものなのです。 家庭内で歩き回る事はないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。主婦の仕事は重労働、硬い床では疲れがたまるばかりです。
 
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★暖かさ: これが大事。
暖かさ、これはカーペットの役割としては、もっともわかりやすいものかと思います。だから寒い時期にはカーペットが欲しいと思うのでしょう。最近では暖房器具の性能も上がっているとは思いますが、暖かさを確保するための基本は「衣」、服は人間が着るものですが、カーペットは床が着る物と考えてみたらどうでしょう。何より人に優しく、そして燃料を燃やさないから地球にも優しく、そして財布にも優しい。
 
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★ダストキャッチ効果: 部屋の空気がきれいに。
 
 カーペットはお部屋の空気をきれいにするという役割。最近にわかに注目されているのがこの役割。カーペットを敷いている部屋は空中を浮遊するホコリが少なく空気がきれいなのです。
上の絵、左はフローリングの部屋で空気中にホコリが舞っているイメージ。右の図はカーペットが敷いている部屋でホコリがカーペット表面に留まっているイメージです。 すみません、カーペット伝道師のへたくそな絵ではではわかりにくいですね。それでは断面図で見てみましょう。

↓これがフローリング。
表面がツルツルしているフローリングではホコリが留まるところがなく、少しの空気の動きでも空中に舞い上がってしまいます。あるデータによると空気中に舞い上がった微粒子のホコリが再び床に落ちてくるには10時間近い時間がかかるそうです。その間に少しでも空気が動けば再び舞い上がり、ホコリは常に部屋中を舞っていることになります。
 
この微粒子のホコリには、カビや花粉、ダニの死骸など、アレルギー反応の原因になるものが含まれています。空気中に舞っていると呼吸とともに吸い込んでしまうことになります。

 
そしてこちら↓がカーペットの断面図。
カーペットはパイル糸が密集しているため、その表面積は実際に敷いている面積の何百倍から何千倍にも及ぶといわれています。もう少しわかりやすくいうと、微粒子のホコリはパイル糸の隙間にもぐりこんで、ひっかかり空中には舞い上がらないのです。
「ほら、ホコリが隙間に入り込むんでしょ。だからカーペットって嫌なのよ!」という声が聞こえて来そうです。隙間に入り込むことは事実です。でもそのことで空気中に舞い上がることがなくなり、呼吸とともに吸い込むことがなくなるとすれば……どちらがいいのでしょう? 
 
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★防音性:階下への配慮
防音機能もカーペットが持っている有用な機能のひとつです。マンション生活で、階下の住人から「静かにして」と指摘されること。これは双方にとって悲劇です。フローリングにもいろんな防音対策はされているようですが、やはり、カーペット1枚、それもできるだけ厚いものを敷くに越したことはないですね。

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以上、カーペットの必要性について述べました。
 
特に特に、クッション性、ダストキャッチ効果、暖かさ
 
の3機能が大切だということを繰り返させて頂きます。




 

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